生物資源学類生へ(生物資源とコロイド)

直径が10nm~10μm程度の大きさの粒子をコロイド粒子といいます。コロイド粒子はその大 きさゆえ、ブラウン運動、光散乱現象、化学物質の吸着、電気泳動、膜形成など、科学的に興 味深い性質を示します。この様なコロイド界面現象は生物資源に関係する環境科学、ナノテク ノロジー、ライフサイエンスなど多くの分野で注目されています。  我々のグループではコロイド界面現象の基礎科学的知見の深化とその生物環境分野への 応用を目指して研究を進めています。基礎研究はコロイドの凝集現象を中心に進めています が、これまでにも様々なユニークな成果を挙げています。 コロイドの基礎研究に対しては化学、物理、数学など基礎科目の学習が必要です。生物資源 学類で扱われる題材には、土壌以外にも食品、紙パルプ、生物細胞、医薬などコロイド界面現 象の題材になるものが数え切れないほどありますが、この点を研究環境の長所として生かす ことを目指していきます。勿論、身につけたコロイドを扱う専門的ノウハウは卒業後の進路選択 においても強力な武器となります